鑿 | 2020©宮本敏明
今回ご紹介するのは、
Philippe Weisbecker Inside Japan フィリップ・ワイズベッカーが見た日本
日常の風景の中にある、何気ないものの魅力を独特な感性でシンプルに描くフィリップ・ワイズベッカーさん
フランス政府によるアーティスト・イン・レジデンスの招聘作家として京都に4ヶ月間滞在したこともある日本との縁の深いアーティストでもあります。
最近では2020年東京オリンピック公式ポスターのデザインも手掛けておられます。
二つの鋸 | 2020 ©宮本敏明
フィリップ・ワイズベッカーさんが日本の暮らしの中で見つけた素敵なもの、
道路にあるバリア、ゴミ箱、トラック、街中でみる木造やコンクリートの建物、畳がある風景、木の杢目、そして大工道具まで、さまざまなモチーフの作品が本展では揃っています。
目黒区 | 2020©宮本敏明
ペットボトル専用 | 2020 ©宮本敏明
線と色、画材の見え方の違いを利用した立体感の表現。
とってもシンプルだけど奥が深い。
日常に存在するもの、そのものの持つ本当の美しさをワイズベッカーさんは表現しています。
描く対象物への審美眼は、きっとものの内面にある美しさ「用の美」まで見えているからこそなせる業。
CAHIER 96 PAGES | 1998©宮本敏明
他ではなかなか見ることのできな制作ノート、材料、愛用の道具も展示されているのと、パリにあるおしゃれなアトリエの様子も映像で見れるそうです。
また、「Philippe Weisbecker Inside Japan フィリップ・ワイズベッカーが見た日本」展が行われている
竹中大工道具館は日本で唯一の大工道具の博物館。
博物館そのものが、匠の技の数々を肌で感じてもらえる場となっていて、あちこちに伝統職人の技が散りばめられています。美しい建物はそれだけでも見る価値があります。もちろん常設展も見応え十分です!
ワイズベッカーさんが表現する「用の美」をぜひお楽しみください。
竹中大工道具館様のご厚意により、DMをいただいていますので下記店舗にて配布させていただきます。
(DMをお持ちいただくと特別割引が適用されます)
フィリップ・ワイズベッカー ©宮本敏明
Philippe Weisbecker
フィリップ・ワイズベッカー
1942年生まれ。1966年フランス国立高等装飾美術学校(パリ)卒業。1968年ニューヨーク市に移住し、活動を始める。アメリカの広告やエディトリアルのイラストレーション制作を数多く手がけた後、2006年フランスに帰国。アートワークを本格的に制作開始し、欧米や日本で発表を続けている。2002年にはアンスティチュ・フランセ日本が運営するアーティスト・イン・レジデンス、ヴィラ九条山に滞在。日本での仕事も多く、JAGDA、NYADC、東京ADC など国内外で受賞。2020年東京オリンピック公式ポスターも手がけている。作品集に『Philippe Weisbecker Worksin Progress』( パイ・インターナショナル刊)、『HAND TOOLS』(888 ブックス刊)などがある。
「Philippe Weisbecker Inside Japan フィリップ・ワイズベッカーが見た日本」展の詳細は下記リンクをご覧ください。
公益財団法人 竹中大工道具館
兵庫県神戸市中央区熊内町7-5-1
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、会期や開催時間、イベント情報等が変更となる可能性があります。最新の情報は公式ページをご確認ください。
Comments