top of page
  • Instagram ブラックアイコン

「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」展 

  • MidiUmi
  • 11 分前
  • 読了時間: 4分
ree

© Tapio Wirkkala. Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA ‒ Espoo Museum of Modern Art © KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780



今回ご紹介するのはタイトルにもある通り「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」展


これは必ず紹介しようと前々から思っていたけど、やっぱり少し遅くなってしまいました。


みなさんタピオ・ヴィルカラはご存じでしょうか。






ree

© Maaria Wirkkala. Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA ‒ Espoo Museum of Modern Art © KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780



写真右の人物がタピオ・ヴィルカラ


1915年 6月 2日、フィンランド南部の港町ハンコに生まれ、幼少期をヘルシンキで過ごす。1936 年、美術工芸中央学校卒業後、広告デザイナーとして働く。1945 年、アラビア製陶所美術部門のセラミック・アーティスト、ルート・ブリュック(1916-1999)と結婚。1946 年、イッタラ社のデザインコンペ優勝を機に同社のデザイナーに起用され、約 40 年にわたり第一線で活躍した。1951 年のミラノ・トリエンナーレでガラス作品《カンタレッリ》と会場デザインでグランプリを受賞。1966 年、デザイン事務所「デザイン・タピオ・ヴィルカラ」を設立。ヴェネチア・ガラスの工房ヴェニーニやドイツの磁器製造会社ローゼンタール社とのコラボレーションワーク、フィンランド・マルク紙幣、フィンランド航空の機内用食器、「フィンランディア」ウォッカボトルなどのデザインも手がける。1985 年 5 月 19 日、ヘシンキで 69 歳の生涯を閉じた。カイ・フランク、ティモ・サルパネヴァらに並ぶフィンランドデザインの三巨匠と称される。2003 年、タピオ・ヴィルカラ ルート・ブリュック財団が設立され、エスポー近代美術館に多くの作品が寄託されています。


と、きれいに紹介するとこうなる。


とにかくマルチな才能にあふれる凄い人物である。

ポートフォリオ、ガラスや家具、製品デザインをはじめ、彫刻、グラフィック、紙幣。果ては都市計画までやってのけちゃう。


ヴィルカラはあらゆる素材に向き合いながら幾何学と自然を融合した洗練されたフォルムを生み出し、一方神話をモチーフにしたガラスのオブジェや、自ら開発した積層合板を用いたオブジェには、プロダクト・デザイナーとは異なる表現者の顔ものぞかせます。その制作には、セラミック・アーティストの妻ルート・ブリュックとともにフィンランド最北地ラップランドにも居を構えたことが大きな影響を与えました。(写真左がルート・ブリュック)

心臓の鼓動が聞こえるほどの静寂と、手つかずの原野のなかで感じた生命の神秘や大自然の躍動が着想源となり、「ウルティマ・ツーレ」(ラテン語で「世界の最北」を表す言葉)をはじめとする数々の名作が生まれました。












ree

鳥を描くヴィルカラ(1970年代)

©Pirjo Honkasalo. Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation collection / EMMA ‒ Espoo Museum of Modern A





ree

《リントゥ / 鳥》1975年、ブロンズ

Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation collection / EMMA ‒ Espoo Museum of Modern Art. ©Ari Karttunen / EMMA






ree

《レヒティヴァティ / リーフ・ディッシュ》 1950年代、合板

Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation collection / EMMA ‒ Espoo Museum of Modern Art. © Ari Karttunen / EMMA © KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780







ree

《ボッレ》

Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation collection / EMMA ‒ Espoo Museum of Modern Art. © Archivio Venini © KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780







ree

《ピアット・ディ・タピオ》

Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation collection / EMMA ‒ Espoo Museum of Modern Art. © Ari Karttunen / EMMA © KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780






ree

© Tapio Wirkkala. Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation collection / EMMA ‒ Espoo Museum of Modern Art © KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780




北欧の巨匠、タピオ・ヴィルカラ

彼なくして北欧のミッドセンチュリーデザインの発展はきっとあり得なかった。そう思う。


本展は生誕 110 年と没後 40 年を記念して企画された日本初回顧展展で、東京会場につづいて巡回開催するものです。エスポー近代美術館、タピオ・ヴィルカラ ルート・ブリュック財団およびコレクション・カッコネンから厳選したプロダクトやオブジェ約 300 点を、その制作過程や背景を明かすドローイング(複写)や写真とともに展示されています。


ぜひ足を運んでヴィルカラの創作と思想に触れてみてください。

きっと響くものがあるはずです。















市立伊丹ミュージアム

〒664-0895 兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20 TEL:072-772-5959(代表)





MidiUmi(ミディウミ)








Comments


bottom of page