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ミディウミ自由が丘店では本を取り扱っています。



店内には様々な種類の本があります。本日はその中から一冊ご紹介させていただきます。



『伊丹十三の台所』



伊丹十三さんはご存知でしょうか。映画監督としてのイメージが強いですが、俳優やエッセイスト、イラストレーターと様々なお仕事をされて、表現方法の集大成として映画監督となられています。


こちらの本は伊丹さんがいかに食べること、作ることを楽しんだかを食にまつわるエッセイから紐解いていきます。


ここだけかいつまんで書いてしまうと興味を持ってもらえないかもしれないので補足を。


そもそも伊丹さんはグルメとしても有名で、食にまつわるエッセイをいくつも残されています。

本業の映画においても食に関するシーンは様々な映画で描かれていて、そのシーンの描写は細かなディテールの表現にこだわり、とても丁寧に映し出されています。見るものに伊丹さんの美意識がはっきりと伝わってきます。

代表作の一つ「タンポポ」。この映画は売れないラーメン屋を立て直すストーリーなんですが、それ以外にも食のサブストーリーやウンチクだらけ。ある種の振り切ったエンターテイメント作品となっています。


食を突き詰め過ぎたのか、「伊丹十三です。みんなでカンツォーネを聴きながらスパゲッティを食べよう。」なるCDもリリースされています。こちら聞いたことはないのですが、欧米文化の正しい理解と、解釈を、伊丹十三が軽妙に語り、カンツォーネの歌声と交互にリスナーたちを啓蒙する伊丹十三エッセンスが凝縮された内容だそうです。1971年リリース。こんな攻めた内容のCDは今の時代じゃリリース難しそうな逸品。


話は少し逸れましたが、この本は食を通して伊丹十三という人物の魅力と奥深さが伝わってきます。

そして、食へのこだわりはきっと伊丹さんに豊かな時間をもたらしていたに違いありません。


食事や食卓に変化を加えてくれるヒントがきっと見つかる一冊です。







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