Bon Iverはアメリカ、ウィスコンシン州出身のミュージシャン、Justin Vernonによるバンド。
本日紹介させていただく「For Emma, Forever Ago」はBon Iverのファーストアルバム。
初めて聴いたのはもう10年以上も前。聴いた当初の衝撃は忘れられません。
アルバムはアコースティックギターを中心にしたインディーフォーク。
シンプルなメロディー、そこに美しい歌声やゴスペルシンガーに影響されたであろうファルセットによるコーラスが重なり、さらにその音の響き方までが計算されたような美しさ。何回も繰り返し聴いたことを今でも覚えています。
このアルバムはJustin Vernonが度重なる病や在籍していたバンドの解散等、不幸が続いた状況を乗り越え、ウィスコンシン州の雪に閉ざされた山小屋にて自身で作曲、レコーディングまで行って出来たアルバム。
ちなみにBon Iverは今までに4枚のアルバムをリリースしていて、Justin Vernonいわく4枚のアルバムには四季のイメージがあり、本作は冬のアルバムにあたるそうです。
確かにこのアルバムが冬と言われれば、澄んだ空気の中で悲しみに暮れるJustin Vernonが自身の傷を手で覆い、癒すため温かさを添えるようにも感じます。
Bon Iverというバンド名も"良い冬"を意味する"Bon Hiver"というフランス語に由来しています。
「For Emma, Forever Ago」は評価が高く、ご存知の方も多いかもしれません。
リリース以降間違いなく多くのアーティストに影響を及ぼした作品です。
いつかのタイミングで紹介をしようと思っていた1枚、10年以上経っても色褪せない名作です。